15年前の開設時から発行している広報誌『いるか新聞』が今年1月、第100号となりました。第10号から引き継いだ私は、ホームの取組みやイベント等を通じ入居者さんの笑顔や日々のお姿を紹介してまいりました。「建物の外観は見ればわかるけれど、そこでの暮らしはどんな風なの？」といった入居相談のお声を参考に記事を作り続けました。

隔月ですが、入居者さんとご家族以外の登録者約350件へ送付を続けていたある日、こんな電話を頂いたことがありました。「私は毎号届くのがとても楽しみなの。一度夫の相談に行きこの紙面の通りだと思いました。私が入れるかどうかわからないけれど、年をとってもこんな暮らしがあるんだと夢を見ることができます。」と。

これまで送付した中には、読まずに捨てられたものも数多くあると思いますが、このように楽しみにして下さっている方の存在を知り、発行し続けることの大切さを改めて感じた瞬間でした。